抹香と線香に関して簡単に説明します

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2018年12月19日

「線香」と「抹香」、それぞれの意味をご存知でしょうか。「線香」は、馴染みがあると思いますが、これは香木(こうぼく)を松脂などで練り固め線状に成形したものを言います。椨(たぶ)と呼ばれる木の樹皮粉末をベースとして香木、香料の調合によって作られた香りを加えられたものを「匂せんこう」、杉の葉の粉末を原料として作られ、煙が多く杉特有の香りがするものを「杉せんこう」と言います。

これらは日常のお墓参りなどに用いられ、一般的には「線香をあげる」と言われます。次に「抹香」は、香木などの天然香料を細かく刻み調合して作られた粉粒状のお香です。使用された香木・香料の数により、三種香・五種香・七種香・九種香と呼ばれることがあります。

これらは葬儀の際に、香炉にパラパラと落とし焚き、一般的には「焼香する」と言われます。これらの香りは仏様を供養するときに、身体や心を清めることと気持ちを落ち着けるという意味があると言われています。また、仏様や故人に気持ちを運んでくれたり、仏様の食べ物とも言われています。これらの意味を知り、日常のお墓参りや葬儀への参列の場で故人への気持ちを伝えたいものですよね。香にはまだまだ深い意味がありますので興味がある方はもっと調べてみてください。

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